2018年 11月 19日(月曜日)
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『患者に学んだ成人型アトピー治療-脱ステロイド・脱保湿療法』佐藤健二著

脱ステロイド脱保湿療法が専門の阪南中央病院皮膚科部長 佐藤健二医師の著書『患者に学んだ成人型アトピー治療』のレビューをまとめました。読者の意見で多数を占めていたのは、「脱ステ脱保湿の指南書です」「家族の方にも読んで頂きたい」と強くこの書を勧めるものでした。全国的にみてもまだまだ脱ステロイドに理解のある医師が少ないなか、佐藤医師はこれまでの臨床経験で培った独自の療法を、書籍を通して私たちに提言してくれています。実践者はもちろんのこと、家族や親戚友人にステロイド治療に疑問を持っている方にぜひ読んで頂きたい一冊です。 レビュー内容をまとめました アマゾンと楽天ブックスのレビューを調べ、【未来の読者へ】【著者の印象】【世間への影響】の3つのジャンルに分類して整理してみました。新版および旧版両方のレビューを調べましたが、新版レビュー内容が旧版のそれと著しく変わっている様子がみられなかったため、以下に一緒にまとめて記載します。書籍選びの参考にして下れば幸いです。なおレビュー一言一句そのままではありません。文意を損なわない程度に読みやすく箇条書きにしてまとめておりますことをご了承ください。 【未来の読者へ】 ・成人の難治化アトピーで苦しむ方、その家族の方々に是非読んで頂きたい ・脱ステロイドだけでは失敗していましたが、脱保湿に取り組んで成功しました ・自分の家族と同じ悩みの方が全国におり、ステロイド治療しか選択できない現状を危惧しました ・脱ステロイド脱保湿の指南書です。何度も読み返して、一人で実践しました ・ランクが低いステロイド外用剤を使っている方も一度は読んでください ・図や写真がないので、ネット検索して実際の様子を確認しながら読んでください ・少し難しいけれど皮疹の経過が良くわかる本です ・この本を読んで、佐藤先生のいる病院へ行きましたが、入院や通院することが困難な人は、この本を参考にして、脱ステロイド脱保湿を継続して取り組めます ・「脱保湿」という重要キーワードにかならず目を通してください ・ステロイドを使いながら状況をコントロールできない人、ステロイドの効き目がなくなっている人、ステロイド皮膚症から脱したいアトピー性皮膚炎の方のための本です ・脱ステロイドを目指す人はもちろん、ステロイドやプロトピックが効かなくなって皮膚科の標準治療に疑問を持ち始めた人は、まず読むべき本です ・本の通りの経過で安心して実践できました。心強かったです。ありがとうございました ・私の今までの皮膚科不信が正しかったと証明してくれました ・著者の長年にわたる臨床の成果、読み応えがあります ・脱ステロイドかつ脱保湿を取り入れている病院は少なく、簡単に受診することはできません。そのため、こういった本があるとありがたいです ・脱ステロイドを実施するに基本的な治療方法は、脱保湿、水分制限、運動そしてシャワー制限であるとわかりました ・脱ステロイド脱保湿中はほんとうにキツくて、理解してくれる人も多くはないので、この本を読みながら、確認して取り組みました ・感染症や高熱時の対応は自宅療養だけでは困難かもしれません ・脱ステロイドを実践し、ステロイド皮膚症を治すための本であり、アトピー性皮膚炎を治すことを書いた本ではありません。 【著者の印象】 ・ストイックな印象があるので、先生の指導についてこれない患者は辛いかもしれません ・日本皮膚科学会認定皮膚科専門医の佐藤医師が皮膚科学会主流派を公然と批判しています。佐藤先生の勇気に敬意を表します ・一般の読者が読んでもわかり易いように簡単な言葉や言い回しが使われ、著者による工夫の跡が感じられます 【世間への影響】 ・全国の皮膚科医にも熟読して頂きたい ・佐藤先生のような皮膚科医が少しでも増えれば、ステロイドやプロトピックの害に苦しむ患者が減ると思います ・皮膚科学会主流派は自分たちの利益のために、どれだけ多くの人々を苦しめているか、そろそろ気づくべきです 目次でみる新旧版比較 新旧比較すると項目は一部を除いて同一です。※印を付した項目は旧版には記載がないものですが、私の判断で該当すると思われる章番号を代わりに示してあります。しかし、旧版から6年の月日が経過していますので、その間に積み重ねられた臨床データに基づいた佐藤先生の新しい見識を知ることができるでしょう。なお、一般の方にわかりやすいように【用語解説】が設けられてあります。例えば「萎縮(いしゅく):うすくなっていること」という風な感じです。 本の情報 書籍名:〔新版〕患者に学んだ成人型アトピー治療-難治化アトピー性皮膚炎の脱ステロイド・脱保湿療法 著者:佐藤健二 頁数:252ページ 出版社:柘植書房新社 出版年:2014年12月 ISBN-10:480680665X USBN-13:978-4806806653 商品の寸法:21 x 15 x 2.6 cm (表紙・裏表紙イメージ) アマゾンで在庫を確認する 患者に学んだ成人型アトピー治療―難治化アトピー皮膚炎の脱ステロイド・脱保湿療法 楽天ブックスで在庫を確認する 患者に学んだ成人型アトピー治療新版 脱ステロイド関連書籍のご紹介です。 amzn_assoc_ad_type = "responsive_search_widget"; amzn_assoc_tracking_id = "fvny6rfjdc2s-22"; amzn_assoc_marketplace = "amazon"; amzn_assoc_region = "JP"; amzn_assoc_placement = ""; amzn_assoc_search_type = "search_widget"; amzn_assoc_width = 300; amzn_assoc_height...

脱保湿はいつ行うか?保湿と脱保湿、タイミングと功罪

ステロイド外用者はワセリンなどの保湿剤を使用していることがほとんどです。ステロイド外用剤と保湿剤とを併用している場合、脱ステロイドと併せて脱保湿も実践しなければ、脱ステロイドに成功する確率は低くなります。私の場合は脱ステロイド開始直後の皮膚のチクチクした痛みを和らげる潤滑剤の役割としてのみワセリンを使い、滲出液が出始めるのに併せてワセリン塗布を中止しました。この期間約3週間。それから保湿剤とも縁切りができ、脱ステロイド脱保湿に成功しました。 脱保湿を脱ステロイドに併用 回復は早い ステロイド塗布している方のほとんどが白色ワセリンや亜鉛華軟膏といった保湿剤を使用しております。保湿剤使用者が脱ステロイドを行うにあたり、保湿剤も一緒に断つことが有効である事実はまだ広く認識されているとはいい難い状況です。どうしてもステロイドを断つことにばかりに意識が集中してしまいますので、仕方のないことかもしれません。 しかし、脱ステロイドと併せて、脱保湿を行うと回復が著しく早いのです。 “脱保湿をすれば3年かかるところを3ヶ月で治せる!” という言葉は、脱ステ脱保湿経験者の格言といっても言い過ぎではないくらい、脱ステ戦士たちの共通認識となっています。 ※脱ステ戦士とは、脱ステロイドに立ち向かう患者さんを形容してつくられた言葉です。脱ステロイドを扱うブログやサイトの多くにこの用語ができます。このサイトに立ち寄っていただいたあなたも脱ステ戦士であり、あるいは脱ステ戦士になる潜在力を持った人物です。ご家族様やご友人たちは、脱ステ戦士たちを支える衛生兵ですね!ただ、「脱ステ脱保湿戦士」というと語呂が長いので、あまり聞いたことがありません。 白色ワセリン 潤滑剤として利用 滲出液出現まで 図1.脱ステロイド開始から3週目までを皮膚状態とともに図解しました。トリハダになった皮膚は触るととても痛いです。安静時でもシャツが擦れただけで痛みを感じます。この痛みをやり過ごすために、潤滑剤として白色ワセリンを使います。これで、なんとか日常生活はやり過ごすことができます。そして、3週間ほどすると、トリハダは幾分収まり、皮膚からの放熱が白色ワセリンに抑制され、ほてり感を生じます。この時期になると、ステロイド開始3週も経っているので、脱ステへの恐怖感も薄らぎ、「保湿剤もやめてもいけるんじゃないか!!」とやる気がでてきます。以後、脱保湿を行い、その後、滲出液が出る時期へ突入します。 私が経験した保湿剤が「有効である」期間は、ステロイドを断ってすぐの1週間、痛みを伴うトリハダ状の皮膚状態を潤滑剤として利用し、うまくやり過ごすことが出来た点にのみにあります。ステロイドを断って1週間は、服を着る動作の擦れ具合だけでも皮膚が痛くなるのです。私は上半身に主にステロイドを塗布していたため、首から腰までの毛穴がトリハダのように隆起し、一つひとつの毛穴に痛みを感じました。その時期に保湿剤(白色ワセリン)を身体に塗ることにより、保湿剤が潤滑油として機能してくれます。 しかし、脱ステロイド開始後およそ3週間経った頃、白色ワセリンを塗った皮膚領域にほてり感が出現しました。白色ワセリンは石油製品なので肌に合わないのではないか?と考え、皮膚によいとされる馬油に変えてみました。しかし、それでもなお、ほてり感は依然残りました。 当初「白色ワセリンもやめた方がいいんじゃないのか」とうすうす感じていました。しかし、ほてり感がきえず、脱ステロイド開始後3週間もがんばれた実績があったので、「おい!ワセリンも止められるぜ!やってやろう!」という気持ちに変化しました。私の場合3週間目を過ぎて、いよいよ決心がついたのかもしれません。 また阪南中央病院の佐藤健二先生著のインターネット公開論文に、「保湿剤が脱ステロイド中の皮膚の回復に遅れをもたらす可能性」があることが書かれてあり、保湿剤をいざ断とうとすると、脱ステロイドと同じようなリバウンドが現れるという保湿剤依存症※1になるとの報告がありました。以上のことから、私は保湿剤も中止する決心をしたのです。 ※1『「成人型アトピー性皮膚炎」の脱ステロイド、脱保湿剤の名古屋での経験 佐藤健二、皮膚、第41巻、増刊21号、1999年12月、108-111』に紹介されています ステもやめ保湿もやめ 心が楽になる 保湿剤とステロイド剤と、全てを断つことにより心がとても楽になります。皮膚に影響のあるすべてのものから離れることで、治療に専念できる心構えを持つことができたからです。保湿剤を塗らないので、入浴後の地獄のような皮膚の痛みには辛抱強く耐えねばなりませんでしたが、自己治癒力を信じることだけを考えられる単純で純粋な心境になれます。 脱ステロイド中に保湿剤をつかうべきか否か、専門家の間でも議論があります。 保湿剤は20~30年前までは、乾燥肌(アトピー性皮膚炎ではない健常者の乾燥肌)に多く用いられてきました。特に主婦の間ではアトピーの皮膚であるなしにかかわらず、保湿剤を常習的に使うことが行われているため、「皮膚に絶対よいものだ」という固定観念がどうしても拭い去れません。主婦の方、そしてその子供さんがアトピーで脱ステロイドを行うときに、脱保湿まで試みることに、なかなか決心がつきません。思考的固着とでもいいましょうか、なかなか踏ん切りがつかないのです。 目の前に起こっている事実を考え、自分なりに考察をすれば、答えは導かれます。いろいろ意見がありますが、私は、脱保湿をして脱ステロイドに成功しました。   保湿の功罪 脱保湿の功罪 ◎ ・脱ステ開始直後~10日間に起こる皮膚の痛みを和らげる ・「ステロイドも保湿も要らない!これで全てを断てる!!......」っていう晴れ晴れとした気持ち ・保湿剤依存症にならなくてすむ ・リバウンド期間が短くてすむ △ ・脱ステ開始20日以降に塗るとほてりを感じ、暑苦しい    ・脱ステ開始直後~10日間は、保湿剤塗らないと皮膚が痛くてどうしようもなくなる。 × ・保湿剤依存症のリスク ・特に思いつきません   編集後記 脱ステロイドという用語はネットでもよく話題になっていますが、脱保湿という用語は主流ではないような印象です。脱保湿という用語を最初に使い始めたのは阪南中央病院の佐藤先生の記した著書にタイトルとして紹介されたのがそうなのかな・・・?と個人的には思うのですがどうなのでしょう。 記事でも書いたように、私の場合は、脱ステロイド開始後の3週間は白色ワセリンに助けられました。潤滑剤の役割としてのワセリンの存在なくして、私の脱ステロイドは成功しなかったと思います。私は3週間という時期が脱保湿を開始できるタイミングでしたが、みなさまそれぞれにタイミングというのは異なるのではないかと思います。 「私はいついつ脱保湿したよ」とか「俺はところどころ断続的に使いながら脱ステロイドできたぜ!」という方がいらっしゃましたら、コメントなどいただけたら、議論が活性化すると思います。 では、次回の記事でお会いしましょう。

頭皮の乾燥とかゆみ

  頭皮の乾燥とかゆみ 頭皮の乾燥について触れます。 ステロイドを使い始めて、フケがよく落ちるようになりました。大学3,4年生になると、髪をかき上げただけでフケが落ちてくるのです。また日常的に頭皮にかゆみがありました。掻いても掻いても痒みが収まらないのです。タイルモザイクのようなフケが落ちたり、フケと一緒にかさぶたも落ちたりしました。頭皮をかきむしり、おまけに出血もありましたので、数十箇所に数mm大のかさぶたができました。 大学4年の終わりの頃になるとフケとかゆみの防止のために椿油を使ったのですが、対症療法にもなりませんでした。   この頭皮のかゆみですが、脱ステロイド・脱保湿を体験したことによってすっかりなくなりました。ステロイドホルモンが頭皮に影響を与えた証左であるといえます。  肌の乾燥に加えて頭皮の乾燥、そして外部刺激に敏感になった肌。それらを少しでも和らげるために塗っていた多量の保湿剤。それを塗ることのストレス、疲れ。そして何よりも現代医学、医者への不信感から私は脱ステロイド・脱保湿に踏み切りました。

ステロイド剤、保湿剤の塗布歴

外用ステロイド剤、保湿剤の使用歴を時期別に簡単な症状と併せて、表にしました。 私のステロイド塗布歴は8年です。脱ステ専門医からは「重症」であると言われました。 ステロイドは2~3ヶ月も連続して塗布すると依存症となります。 ステロイド剤はその濃度により5ランクに分かれますが、皮膚やホルモンバランスの影響には大きな差異はありません。つまり、どのステロイド剤を使ってもホルモンバランスは崩れ、長期にわたる使用はあなたの皮膚をステロイド依存皮膚症に陥れます。 あなたの使用しているステロイド剤、塗布期間をもう一度見直し、以下の記事をお読みください。 fig. ステロイド・保湿剤塗布歴の表   外用ステロイド剤の塗布歴 小学生の頃より、夏になれば、肘や膝の関節、背中に 汗疹(あせも) ができる程度でした。 中学1年から続けていた部活動(運動部)を中学3年の夏に止め、運動不足になります。 高校に入学し、環境変化によるストレスもあってか春先でも,肘窩膝膕・背中にあせもに類するような?発疹ができるようになりました。 地元の医院(皮膚科・アレルギー科・内科を専科とする開業医)で診てもらい、アトピー性皮膚炎と診断されます。 最初はⅣ群,Ⅴ群のステロイド軟膏であるキンダベート,オイラックスを与えられました。   その後、漢方で体質改善を試みるも、その副作用で背中全体に発疹が広がります。 すぐに漢方を止め、医院受診後、Ⅱ群のメサデルムを処方されます。 発疹が落ち着いてしばらくしてから非ステロイド軟膏を混ぜ合わせたメサデルムに切り替え、塗布箇所は、両肩、脇、背中、ひじ関節、腰。特に両肩、腰を中心に塗っていたが、塗布量は入浴後うすく塗るだけでした。 このメサデルムを大学4年までの約8年もの間使い続けます。 また首や額にも赤みがあったので、レダコート軟膏を塗布していました。 途中、新薬であるプロトピック軟膏に切り替えようとするが、塗布後に患部が熱を帯び赤みが改善されないので一週間で止めます。 その後はレダコート軟膏を使い続けます。 ただし、額の赤みはそれほど気にならなかったので塗ったり塗らなかったりでした。 大学生活に入ってからはほとんど塗っておらず、自然に塗らなくなっります。 首まわりも荒れていましたが、額と同じように自然に塗らなくなりました。 高校一年終わり頃から乾燥肌になります。 保湿剤にいたっては,高校2年ころからキトクールを塗っていました。 しかし,それを塗っていたからといって乾燥肌は改善しませんでした。   保湿剤の塗布歴 大学2年生頃から白色ワセリンを塗るようになります。 その頃の私の身体は,入浴後すぐに乾燥が始まり,かゆみと痛みとで保湿剤で皮膚を保護せざるを得ない状況にまで悪化していました。 また入浴後でなくとも、常時白色ワセリンを持ち歩き,肌が乾燥してくる度に塗っている状態であった(この状態はもはや重症でありました)。   ・保湿剤使用歴 →高校時代・・・キトクール、尿素化粧水 →大学時代はじめ・・・乳液 →大学時代終り頃・・・ツバキ油、白色ワセリン     最初、保湿剤は高校時代にキトクール、尿素化粧水(水に尿素とグリセリンを混ぜた化粧水)その後ホームセンターなどに売っている乳液、そして大学4年頃から白色ワセリンを使っていました。 キトクールは1年くらい使い続けましたが、た いへん高価な化粧品ですので、このまま使い続けることは考え直さねばなり ませんでした。高校時代の私の肌の乾燥具合はそれほど酷くなく、冬場、平均的な人の肌よりかは少し乾燥している程度でした。その後尿素化粧水を自家製でつ くり塗布しますが、肌に沁みること、そして水分がすぐに蒸発することから、保湿の効果は期待できないと使用を諦めました。そして市販の800円前後で売っ ている乳液に替え、それを約3年間使い続けます。 アトピー性皮膚炎の人の肌は敏感で乾燥していると判を押したように言われますが、私から言わしてもらえれば、それは体質によるものではなく、すべてステロイドを使っていたことに原因があるということです。ステロイドが皮膚細胞の本来持っているキューティクル機能を抑制したり停止させたりするのでしょう。私の経験を踏まえて確信をもって言えることは、ステロイドが敏感肌(神経的影響)をつくり、物理化学的に乾燥肌(物理化学的)を作り出すということです。   大学4年になる頃には、手のひらと足の裏以外の全身の肌がかなり酷い敏感肌・乾燥肌に悪化しました。入浴後はもちろんのこと昼間でも肌が荒れていたのです。毎日白色ワセリンを持ち歩き、学校でも乾燥すればその都度塗っていました。そのころ入浴後は全身に白色ワセリンを塗るようになります。顔を含め首から胴体、脚すべて皮膚という皮膚に白色ワセリンを塗っていました。 丁寧にかつ何層にも塗っていましたので全身塗り終わるにはゆうに30分を超えました。 ワセリンは薄く塗ればいいといわれますが、入浴後の肌は極度の敏感状態にありますので、マッサージするように皮膚に塗りこませるような塗り方をしないと肌が落ち着きませんでした。   そして、大学卒業を機に「脱ステロイド・脱保湿」に踏み切ります。

入浴-浴室から出てからは痛みとの闘い

<要約>――――――――― ・ステロイド外用剤からの離脱に成功しても、保湿剤を塗布していれば保湿剤依存の皮膚となる。保湿剤からの離脱もできないと、健康な皮膚は取り戻せない。 ・私の場合も、脱ステ開始後、約ひと月後に白色ワセリンを完全に断った。早く治すには、脱ステの早い段階で皮膚を乾燥環境に晒すことが必要。 ・脱保湿の格言「保湿剤をやめれば3年かかる脱ステが3ヶ月で治る」(それくらい皮膚の治りが早いということ) ・保湿剤も止めることで後顧の憂いを断ち、自然治癒力にすべてを委ねる心構えができる ・入浴後、身体を拭くには、フェイスタオルを使った。 バスタオルは大きすぎて使い勝手が悪い。 ・身体についた水滴の除去は、フェイスタオルで皮膚面に対して垂直に軽く押さえつけるようにして吸い取らせるような感覚で行う。 ・滲出液が出ている糜爛(びらん)部位には、洗濯して柔らかくなったガーゼをあてる。 ガーゼは何回も洗濯して使いまわすこと。 ・入浴後の、まるで“生き地獄”ともいえる痛みには、辛抱強く耐え続けるしかない! しかし、その痛みは徐々に痒みへと変遷し、日に日に丈夫な痂皮(かさぶた)が生成し始める。 ―――――――――――――   浴室から出てきてからは痛みとの闘い     私は脱ステはじめて約一ヶ月後、保湿剤も絶ちました. 保湿剤を絶つと、入浴後の身体の痛みを伴う乾燥が筆舌に尽くしがたいほどのものになります。“生き地獄”“阿鼻叫喚”と表現している人がいますが、まさにその通りで,いいようのない痛さが入浴後の身体を襲いました。この痛さを譬えるなら、鋭利なカッターナイフで細かく皮膚を切られたような痛みです。浴室から出るとすぐに水分蒸発が起こります。それと共に身体の乾燥が始まるのです。     脱ステを行っても保湿剤を続ける人は、この痛みに耐えかねてしまうため保湿剤を塗布し続けるのだろうと考えられます。 これが脱ステには踏みきれても、保湿剤から離脱できない大きな理由です。  私自身、保湿をし続けるかやめるかちょっと思案しましたが、保湿をしていても保湿剤依存症という事例があることを知り、それなら保湿をする必要性はかなり低いだろうと思いました。  またステロイドも絶ち保湿剤も絶つことによって、もう何物も私の皮膚を害するものはないという安心感も得られます。 この心の持ちようはプラスに働きました。後顧の憂いを断ち、残るは自分の治癒力を信じて、それに気持ちを集中することができ、治療に専念することができるからです。  浴室から出てきてからの具体的なことを記します。初めは、身体を拭くのにバスタオルを使っていましたが、滲出液が 出ている時期は、バスタオルにも臭いが染み付きます。また枚数もそんなに多くありませんし、毎日洗濯しなければなりません。このようなことから使い勝手が 悪いように思われました。  そこでバスタオルの代わりにフェイスタオルを使うことにしました。フェイスタオルは片手でふけるので利便性がよいです。フェイスタオルは30枚ほど用意ました。私は一度の入浴で約6枚のフェイスタオルを使いました。3枚は私が胸や、おなかなどの前半分を,残りの3枚は母に、私の手の届かない背中や肩を拭いてもらいます。拭くときはタオルでこするのではな く、押さえつけるようにして水分を吸い取らせるのです。    そして、滲出液がでているところに、洗濯したガーゼをあて、そしてTシャツを着ます。脱ステ脱保湿当初は腕もあげられないので、服も母に着せてもらいました。こんな自分をみじめに感じるかもしれませんが、それには耐えるしかありませんでした。   この脱ステロイド・脱保湿をしている間、極度の寒気と、倦怠と、食欲不振、味覚異常、そして精神的に内向的になる傾向があります。平熱も少し高くなります(脱ステ・脱保湿中の平熱は37.5℃前後と思ってください)少し高めが平熱となります。  脱ステロイドに加えて脱保湿をしておられる方は、入浴後に相当な痛みと苦痛とを味わうと思います。ですが、その痛みに耐えてください。私はコタツの中でじっとすわって、※何時間も痛みに耐えていました。本を読もうにも、両腕も痛みで動かせなかったので、本を読んで気晴らしすることもできませんでした。 ですが、その痛みに1週間、2週間・・・我慢しているうちに、痛みが(ほんとうに徐々にですが)和らいできます。一週間単位で快復の自覚が現れると思ってください。それだけ脱ステ・脱保湿は長丁場だということを本人はもちろんのこと、周囲の人の理解を強く求めます。 何時間も痛みに耐えて… 私の場合は首を含む、腹部・腰部から上の上半身全体に痛みがありました。  脱保湿始めて初期の頃は約2時間もの長い間コタツの中でじっとしていました。 コタツの中でじっと両拳を硬く握って、歯をぐっと食いしばってキリキリとした痛みに耐えていました。2時間ほどしてやっと体を動かしても耐えられる痛みにまで軽減したものです。 気分を変えようとして本を読もうとしてもページがめくれませんし、第一、痛み でコタツの中から手を出すことができませんでした。音楽を聴いて気分転換しようと思いましたが、大好きな曲でもリラックスして聴くことはできませんでし た。それだけ痛みが強かったのです。  しかし、その痛みも1週間、2週間と日を経るにつれ、痛みを堪える時間も1時間半、1時間、40分、30分…と、どんどん短くなっていきました。 また、それに比例して痒みが出てきます。この時期は滲出液もまだ止まっていませんので、なるべく皮膚をかかないようにする工夫をする必要があります。私の場合は、手が動かせるようになると一時間くらいギターを弾きました。ほかにもゲームなど両手を使う動作が良いと思います。  このような時期を過ごしていくと、入浴後に上半身がかさぶたに覆われる時期がきました。 そのかさぶたも日数の経過とともに少なくなっていき、最終的には入浴後にすぐに潤いが戻る肌、つまり一切の保湿剤を使わなくてもよい健康な肌になります。

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