概要|アトピー性皮膚炎とは?そしてステロイド副作用の皮膚症とは?

執筆:2018-07-28
更新:2018-08-15

「アトピー性皮膚炎」「ステロイド皮膚症」について記します。

「アトピー性皮膚炎」「ステロイド皮膚症」とは何か?

結論

アトピー性皮膚炎は現代の疾患で、それは目に触れる病である。しかし自然疾患であるため、生活のバロメータの役割として捉える。原因は複数ある。ステロイド皮膚症とは、アトピー性皮膚炎の治療に処方される外用剤の長期連用によって引き起こされ、ステロイド剤の外用なしには皮膚が正常さを保っていられない重篤な疾患である。原因はステロイド外用剤にあるため、ステロイド外用を中止すればステロイド皮膚症から脱することができるが、その際、通称「リバウンド現象」と呼ばれる状態を経験することになる。リバウンド現象とは、血漿成分を中心とする滲出液が皮膚から染み出し、痛みと痒みに一日中苛(さいな)まれる現象のこと。ステロイド皮膚症に陥ってしまった皮膚からもとの純粋なアトピー性皮膚炎に戻るには、期間の長短はあれリバウンド現象を乗り越える必要がある。

アトピー性皮膚炎の捉え方について、ここでは私見を交えながら解説していきます。

 




 

地球環境と病気の出方

おそらく病気持ちの方は、自らの病気が何故(なぜ)発生し、どのように治癒するのか、そしてどのように付き合っていけばよいのか、将来完全に治癒するのか、など、これら諸々(もろもろ)の疑問について考えなかった日はなかったと思います。「地球は生命の宝庫」と口では言いながら、環境を劣悪化させている人類が地表に蔓延(はびこ)っている惑星、地球に生を享けたからには、私たちの中で病気が全くない人はゼロに近いのではないかと思います。環境の困難さを引き起こす原因には自然によるものと人的によるものとの大きく2つに分かれますが、明らかに後者が自然とそして皮肉にも人類自身に相当な悪影響を及ぼしています。この行動規範は人類の生命への意識が宇宙的規模で刷新(さっしん)されない限り、半永久的に続くものであると半ば嫌気がさしながらも確信しているのです。

病気を発症した場合、問題なのは、それが「治るか治らないのか」という問題は重要です。そしてどういう方法で治癒するのかという方法論も重要です。西洋医学的な侵襲性のアプローチをとるのか、東洋医学的な自然療法的な手段をとるのか、方法の選択によっては結果が大きく異なってきます。そしてまた、その病気の症状が「表に出るのか否か」ということも人間社会を営む私たち人類にとって生きていくうえでとても重要なことです。「表に出る」つまり、「人の目に晒される」のか否かということです。私がなぜこの点に触れたかというと、症状が視覚的に人目に捉(とら)えられるということは、過酷な競争社会に育てられた私たちがついつい行ってしまうこと、つまり『差別』に繋(つな)がってしまうからなのです。

 

アトピー性皮膚炎は『差別』され易い疾患かもしれない

視覚で他者と区別できる事柄ということは、大多数とは異質の能力を持った生命体を区別し、最終的には差別に陥れるという未熟な精神レベルである現行の地球人にとって、それは少数派にとってはあまり喜ばれることではありません。差別されるものの気持ちをわかろうとしないのが現代の大多数の地球人だからです。同情されることは滅多にありません。私の経験からもそうでしたが、同情されることよりも逆に面白がって揶揄(からか)われるのが常でした。

皮膚疾患は幸か不幸か表に症状が出る病気です。他者の目に触れる病気です。アトピー性皮膚炎はとくに強い痒みを伴うことからどことなく「幼稚な」印象を他者に与えてしまう傾向にあるようです。よく母親が幼子に言うことに「あんた!そんなにボリボリ掻いてどうすんの!少しは我慢しなさい!甘ったれるんじゃないわよ!」とあるのですが、痒みとはどうやら他者に「甘ったれ」た印象を与えてしまうようです。しかし、この痒みという生理反応ですが、ちょっと考察してみると生命にとってとても意味深い生化学的な反応であることがわかるはずです。

 

「痒み」は防衛反応のひとつ

私が思う『痒み』の役割を2つ紹介します。1つは「血行不良になっている場所に痒み刺激をもよおさせることで、「掻く」という物理的誘発刺激を脳に与え、該当場所の血行を改善する身体の正常な反応」としての役割です。もう1つは「外界から有害物質が体内に侵入したときに体内環境を防衛するために免疫機構が患部に痒み刺激を起こし、物理的に有害物質を排斥させようと脳に指令を送る体の自己防衛反応」としての役割です。前者は、軽い凍傷時に痒みが発生することに代表され、後者の例は、蚊に刺されたときに痒みが出ること、ステロイドが蓄積された皮膚細胞から細胞にとって有害物質を排斥させるために痒みが現れること、などが該当するでしょう。もしあなたの身近にアトピー性皮膚炎の人に対して「あんた!痒いからといってボリボリ掻かないで!我慢しなさい!」という人がいらっしゃるならば、次のように反論すればよろしいでしょう。「そうはいうけれど、あなたは蚊に刺されたときに痒みを我慢できますか?」と。痒みというのは正常な身体の防衛反応です。アトピー性皮膚炎のお子さんがいらっしゃる親御さんは特にその重要性を今一度捉えなおして向き合うことが肝要だと思います。

 

アトピー性皮膚炎の原因について書き出してみる

アトピー性皮膚炎はその冠した名の通り、捉えどころのない皮膚疾患(※)という意味です。原因は正直分かっておらず、あっても複数の要因が絡み合って皮膚症状に現れていると考えられています。アトピー性皮膚炎である私も原因はわかりません。そんな捉えどころのない疾患と向き合ってこの人的に汚染された惑星で生きていくのは相当な苦労があります。これはひとつ肝に銘じていただいた方が良いと思います。でも一応アトピー性皮膚炎の原因について、自分ながらに考えて、ある一定の答えを持っていた方が他者に詰問されたときに安心なため、時間のある時に考えておくことは社会的付き合いをするうえで有益なことだと思います。

アトピー性皮膚炎は「敏感肌」の方に多いと言われている。敏感というのは知覚神経が過敏である体質ということ。しかし、現代の医学はそれだけで片付けられてしまっており、これといった原因が見つかっていないのが正直なところである。「アトピー」の語源は「奇妙な」「捉えどころのない」という意味のギリシャ語に由来する。「atopia」とは否定の接頭語である「a」、場所という意味の「topia」が結合したものであり、「明確に示す場所がない」という意味。私自身、原因追及は患者自身が自分で調べていくことだと思っている。アトピー性皮膚炎でない人から「あなたはこれこれの原因があるからこうしなさい」と指示されてもプレイヤーに野次(やじ)を飛ばす外野の喧噪(けんそう)にしか聞こえないのだ。正直なところ放っておいて欲しいくらいだ。

 

・ハウスダストや環境汚染物質

ダニやノミに代表されるハウスダスト、農薬やシックハウス症候群を引き起こす環境汚染物質、そういった生物的化学的有害物質がアトピー性皮膚炎の原因と考える。それらの影響が皮膚に出やすい方がアトピー性の皮膚炎症を発症する。対処方法は、それらを除外すること。掃除や消毒。注意すべきは除外する方法に化学物質を使わないこと。自然に優しい、重曹、アロマ成分などを使用すること。

 

・食事

小麦や卵、果物といった食材そのものが原因であるとするアレルギーが一般的である。しかし、私が重要視しているのは食材がどのような栽培方法で育てられたのかということだ。つまり残留農薬、有害化学肥料、過剰な有機肥料によって栽培された食材はあなたの身体を蝕む危険があるため、肝臓などでフィルタリングされた有害物質は皮膚から排斥され、その際、皮膚炎を起こしてしまうと考えている。対処方法は、自分の身体に適した食材をあなた自身が見つける。完全無農薬・完全無化学肥料で栽培された完全自然栽培の農作物や有機JASマーク(※)規格の食材の購入、信用できる農家さんから直接のネット購入、できるだけ減農薬・減化学肥料をした食材の購入など。どうしてもスーパーマーケットで品物を購入して調理しなければならないときは、熱を加えた調理をする。また、あまり食べないようにする少食療法、断食療法、ファスティングを実践する。玄米菜食、マクロビオティックに切り替えて様子を見てみるなど。成書はたくさん出版されている。

政府農林水産省が認める有機JASマーク。このマークの認定を受けるには厳しい栽培基準を満たさなければならない。しかし注意したいのは、このマークがついているからといって、完全無農薬・完全無化学肥料で栽培された農作物であるというわけではない。数は少ないが有機JAS基準でも使用してもよい薬剤はある。

 

・電磁波をはじめとする目に見えない環境有害物質

電子レンジで調理した食品の摂取、携帯電話による脳電流の異常、高電圧鉄塔周囲の居住など。電磁波は目に見えないだけに、大多数の方が電磁波の有害さに無知に近い状態で日々を過ごしている。電子レンジのマイクロ波は水分子を破壊してしまうため使用してはいけない。食品食材はガスや蒸し器で温めよう。携帯電話はイヤホンを装着して、可能な限り本体を脳に近づけないようにする。高電圧鉄塔や携帯電話会社のアンテナが設置してあるマンションなどは居住することを避けよう。

 

・血行不良

血行不良が起こり、老廃物をリンパ管や静脈を通じてスムーズに排出することができず、蓄積されたものが皮膚を通して排出されてしまう。その時、皮膚炎を起こす。首、肘、膝部などの関節に慢性的なアトピー性皮膚炎がみられるのは、関節周囲の軟部組織(筋、腱、靭帯)に血行不良が起きており、老廃物が周囲の皮膚から排出されている可能性がある。アトピー性皮膚炎の方は緊張性の性格の方が多いが、緊張することは筋肉が常日頃から収縮状態にあり、血管が細くなり、慢性的な血行不良になっていると考えられる。

 

・心理的ストレス

主に対人他者に関係のあるストレスがこれである。大方ストレスというのは自己以外の何者かの影響によって自身が圧迫感を感じるものである。心理的ストレスがかかるとホルモンバランスの崩れが起き、皮膚に症状が現れるというものである。アトピー性皮膚炎を患う方々は繊細な神経の持ち主が多く、他者に対して親切であり、仕事もよくできる人が多い。本来「いい人間」というのは爬虫類性質の活性化した競争社会・階層社会には不向きな体質であり、現在の地球に生きている間は、四六時中心理的ストレスがかかることになる。後刻「ステロイド皮膚症」を記載するが、ステロイド皮膚症でなければ、私はアトピー性皮膚炎単独の疾患を患うだけであれば一生付き合っていってもかまわないと思っている。アトピー性皮膚炎は生きていくうえで、身体が自身の生命体を守護するために「よく働きすぎた」結果発生してしまった自然な自己防衛反応であるが、ステロイド皮膚症は医原病(※)だからである。

医原病というのは、医療的処置が原因となって引き起こされる病気のことをいう。医者にかからなければ発生しなかった病気のこと。教科書的には癌、心臓病、脳血管障害が死因の3大疾患といわれるが、ほんとうの死因ナンバーワンはこの医原病であると多くの医療ジャーナリストから指摘されている。要するに、病院にかかると寿命を縮めることになりかねないということ。

 

私が思いつくアトピー性皮膚炎の原因で特に重要なものを以上に挙げてみました。これらはすべて本人の努力で対処できるものです。一部の学識者がアトピー性皮膚炎を親からの遺伝として先天的に考える方がいらっしゃいますが、先天的なものは疾患を持っている本人にできる努力が限られますので、私はアトピー性皮膚炎の原因に先天的な影響を考えて議論するつもりはありません。疾患は自分の努力で対処しうるものが原因であると自分に言い聞かせるようにしています。そうすることで自分が成長できるからです。

ステロイド皮膚症(Steroid dermatitis)はアトピー性皮膚炎に付加された皮膚症状である

 

(脱ステ)ステロイドアトピー性皮膚炎_001
アトピー性皮膚炎にステロイド外用剤を使用すると、アトピー性皮膚炎に加えてステロイド皮膚症に陥ってしまう。ステロイド外用剤の濃度と使用期間によりステロイド皮膚症の程度は異なるが、安易に考えるのは危険である。

 

アトピー性皮膚炎の原因について一通りみたところで、次にステロイド皮膚症について考えてみます。アトピー性皮膚炎だけであれば、上記に記したように適切な方法を実践することで対処することができますが、病院で外用剤として処方されるステロイド軟膏を長期間使用することで、皮膚がステロイドホルモンなしには耐えられなくなってしまう状態に陥ることを『ステロイド皮膚症』と呼びます。

副腎皮質ステロイドホルモンは本来人間の副腎で自然に作られるホルモンですが、これに似せたステロイドホルモンを薬として強力に、大量に、長期にわたり使用することで、副腎・免疫・ホルモンバランス機構が乱れてしまい、身体全体の恒常性を維持できなくなってしまいます。

ステロイド皮膚症は、現在使用しているステロイド外用剤を中止することで治癒することができます。滲出液という黄色い異様な臭いのする体液が身体から否応なくしみ出てきて、痒みと痛みと闘いながらのリバウンド期間を脱することで、ステロイド皮膚症から逃れることができます。多くのアトピー性皮膚炎の患者は医療機関でステロイド外用剤を処方されており、特に真面目に外用剤を塗布してきた方は、アトピー性皮膚炎にプラスして「ステロイド皮膚症」になっています。ステロイド皮膚症になれば、生きている間、ステロイド外用剤を手放すことができなくなるため、充分な注意が必要です。

このサイトは、私がステロイド皮膚症から克服した内容を個人的に綴ったサイトです。入院せず、月1回の外来通院でリバウンドを克服しましたが、一人では非常に困難な療養でした。現在、全国的に見ても脱ステロイド治療に理解のある医師も増えてきていますので、ぜひ入院されて治療に専念されることを強く勧めています。滲出液が多分に流れ出てきますので、感染症のリスクがあるからです。脱ステロイドに踏み切る場合は、事前に主治医を決めて相談されることを強くお勧めしております。

 

ステロイド皮膚症は治癒する ガーゼと水分管理が要

(脱ステ)ステロイドアトピー性皮膚炎_002
ステロイド皮膚症から脱するには、ステロイド外用剤の使用を中止することである。ステロイド皮膚症とアトピー性皮膚炎は原因が別々であるため、単純にステロイド皮膚症はステロイドを切るだけで治癒する。ただしアトピー性皮膚炎は食事や環境、心理的要因など、生活スタイルや思考習慣に影響されるため、別に対処法を考えることが重要である。

ステロイド皮膚症の治療はただ単純に、現在使用しているステロイド外用剤を中止すればよいだけですから、治療方法としてはいたってシンプルです。しかし、リバウンド現象と呼ばれる滲出液の出現、ゾンビのような皮膚の乾燥、数カ月にもわたる痒みと痛みとの付き合いという、まるで地獄で修行をおこなっているかのような出来事を乗り越えなければなりませんので、正直辛いです。特に滲出液の対処に悩まされます。滲出液は夜に多く出てきますが、ピーク時には朝昼夜関係なく出てきますので、その対応に迫られます。ガーゼを多めに購入しておき、滲出液を吸わせるようにしてください。また、水分摂取量が多いと余分な水分が皮膚から滲出液となって流出してきますので、脱水症状にならない程度の水分摂取にまで抑えておく必要があります。目安は尿色が淡い黄色くらいがほどよい水分量です。濃い黄色は水分摂取少なすぎ、無色透明では多すぎです。入浴回数もできるだけ控えるようにしてください。あまりに不快に思う場合と、皮膚の雑菌を洗い流す程度の入浴は行ってください。原則シャワー浴です。

 

断続的なリバウンド現象は将来も続くとみよ

最初にサイトの記事の原稿を書き始めてから長い時間が経ちましたが、ステロイド離脱を行って10年目を迎えつつある現在でも、極端な季節の変わり目、引っ越しなどの大きな環境の変化、多大なる心理的ストレスの負荷によっては、滲出液が出現し、全身がダルくなり、ガーゼを患部にあてながら仕事をしたり私生活を送ったりしています。リバウンドを迎える毎に滲出液の患部は末端に移動しており、面積は小さくなってきています。第1回目のリバウンドでは、恐怖心と羞恥心からその様子を写真に1枚も収めていなかったのですが、2回目以降はデジカメに画像を保存するようにしています。目に見える自分の嫌な部分を画像記録に残しておくのは躊躇(ためら)いがあるでしょうが、あとあと見返すたびに、良くなっているのがわかります。なんらかの強いストレスがかかると、滲出液が出るかもしれないという不安感は年々少なくなっていますが、断続的なリバウンド現象自体は将来また現れるかもしれないと用心して、生活を送っています。

 

総括 アトピー性皮膚炎とは何なのか

アトピー性皮膚炎とは、現代社会の疾患であることはまず疑いがないでしょう。その歪がたまたま皮膚に現れてしまっているというだけであろうと思います。現代社会制度に原因がある、だから未(いま)だに医学的な原因が特定できていないのでしょう。特に大きな要因となるのは食事と人的環境にあると思います。食事はなるべくなら菜食にするように心がけてください。食事量を減らす「少食」を行ってもよいし、一週間に1度くらいは野菜ジュースのみで生活してみたり断食してみたりしてもよいでしょう。食事を生きるための手段と捉えるのではなく、食べなくてもいきていけるけれど、ちょっとした楽しみに食事をとるくらいの感覚でいたほうがよいでしょう。暴飲暴食はいけません。人的環境も良いに越したことはありません。波長が合わない方とはなるべく距離を空けるようにしてください。仕事も「定年制度」という悪くいえば合法な「使い捨て廃棄処分制度」で首を切られるわけですから、自分がやれる範囲の仕事量をきちんとこなすくらいの感覚でよいと思います。

ステロイド皮膚症は薬が原因の医原病ですので完全に人体から除外されなければならないと思っておりますが、アトピー性皮膚炎は純粋な自然疾患ですから、身体の状態を表すバロメータの役割を果たしてくれます。自身の指標を観察しながら、より安定な暮らしをしていくよう気軽に励んでいけばよいのかなと思います。

一歩でもよりよい暮らしが今日できることを祈って。

参考文献

『患者に学んだ成人型アトピー治療』(佐藤健二著/柘植書房新社/2014)
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『医療殺戮』(ユースタス・マリンズ著、内海聡監訳、天童竺丸訳/ともはつよし社/2014)
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