アトピー性皮膚炎 ステロイド&保湿剤 離脱体験記と情報提供

8年に亘り塗り続けたアトピー性皮膚炎治療薬のステロイド外用剤、保湿剤からの離脱体験をもとに、離脱に必要なノウハウを提供しています。

顔面、頭皮の脱ステロイド症状

この記事では、アトピーの脱ステロイド現象(ステロイド外用剤によるリバウンド)の中でも、顔や頭皮に表れた症状を記す。著者の体験をもとに、客観的に記してある。

はじめに

リバウンド現象が起こる部位は、十人十色である。利用してきたステロイド外用剤の種類・強さ、塗布部位、塗布期間、性差、年齢、生活環境、食生活、運動量などなど、複雑な要因が絡み合って、リバウンドが発生する。特に、顔面、頭皮に関しては男性よりも女性に多い印象である。なぜなら女性は見た目や美容のため、顔にステロイド外用剤を使用する傾向が強いためである。

私の場合は、顔面はレダコートをメインにプロトピックを極短期間使用したが、リバウンド時は顔面のみならず頭皮まで広がった。

基本的な対応は、全身のステロイド症状のように、かさぶた化するまで辛抱強く待つことにある。ただ頭皮のしっかりとした弾力性がなくなり、頭髪が抜け落ちる可能性があるため、外出時は帽子をかぶるなどの対策が必要となるであろう。

顔面・頭皮の脱ステロイド 対策

以下に記すことは、原則私個人が体験したことがもとになって書かれている。読者様の状況とは著しく異なる場合がある可能性もあるため、参考に止める程度にしていただきたい。

皮膚の赤銅色化

脱ステ開始後2~3週間、顔から足先までが赤銅色の肌となる。これは皮下組織に溜まっている酸化コレステロール※1 ( が表面に浮き出ている状態だと推測される。リバウンドは全身性※であるため、顔面から足先まで赤銅色に変色したことから、全身に参加コレステロールは蓄積されているといえる。

※リバウンドは全身性:ステロイド塗布部位以外の皮膚が赤色化したり、滲出液が出たり、乾燥したりする現象が多くの患者にみられる。この事実から、「ステロイドの作用は全身性である」という認識を持つこと。

顔面部の乾燥、亀裂

脱ステ開始1ヶ月、脱保湿開始数日後に顔面部の皮膚が極度の乾燥状態となる。顔全体に白い粉が吹いたような状態。手で軽くこすっただけフケ状の落屑症状。さらに亀裂が発生し、その痛感から口も開けられない事態となる。困難なことは食事時、物を口に入れることができないことである。努力して開けたわずかの唇の隙間に食物を押し込んで食事をとることになる。

顔面部の浮腫(※ムーンフェイスといわれる)

起床してすぐは顔に浮腫(むくみ)が出ていることがよくある。そして、昼間は立座りするため、足部にも浮腫が生じることがある。浮腫は体内の水の循環が滞るためである。
顔面部の浮腫が気になる場合は、枕を敷いて頭部を心臓より高くすること。

頭髪の弾力性の低下、抜け落ち、

軽く引っ張るだけで、「ぷつり」と音を立てて切れる髪。指でまとめてつかみ引っ張ると数十本束になった毛髪が「ごそっ」と抜ける状態。頭皮からじんわりと滲出液も漏れ出る時期はそのような現象がみられる。しかし、リバウンドがひとだんらくし、頭皮が正常の状態に戻ってくると、抜けた後には髪の毛は生えてきて、以前よりも太い頭髪となった。
いろいろなブログを閲覧していると、頭髪がほとんど抜け落ちた女性が記事を書いていた。外出時には帽子をかぶって周囲の目を逸らしていたという。しかし、時間の経過とともに髪の毛は再び生え、以前よりも丈夫で美しい黒髪になったとのことである。

耳孔からの滲出液のしみだし、カポジ水痘様発疹症時の耳たぶや頭皮の膿

頭皮より滲出液が漏れだしてくる時期は、耳孔からも滲出液がにじみ出てくる現象がみられる。

カポジ水痘様発疹症時の耳たぶや頭皮の膿

カポジ水痘様発疹症に罹ると40℃に至る高熱とともに発疹が拡がる。そして膿となり痂疲(かひ、かさぶた)なる。顔面部から頭皮にかけてカポジ水痘様発疹症が広がった場合は、耳たぶや頭皮に膿がこびりつく。滲出液がしみ込んだ耳垢がでる。

 

顔や頭皮は人目に触れるところのため、仕事や結婚式等のパーティには帽子をかぶるか、軽くお化粧をするくらいにとどめる。帽子をかぶったまま着席する場合は、室内で帽子着用はマナーに反するとして指摘される場合がある、そのため、責任者に理由がある旨を事前に伝達しておくこと。

注釈

※1. 酸化コレステロール:ステロイドが酸化反応を受けて変質したもので、酸化コレステロールは体内から排出されにくい。ちなみにステロイドそれ自体は1ヵ月程度で排出されると云われている

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